マリブカヤックス Xー13
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 アウトリガー・セーリング・カヤック制作を始めて約1年余り、ようやく9割8分が仕上がった。メイン・セールシステムも完成に近いがもう少し改良が必要だ。アウトリガーも取り付け部分を改良しなければならない。風や波に合わせて艇とアウトリガーの間隔が調整できるようにスライド方式にしようと考えている。その為には、取り付け部がアームの上になるよう改造しなければならないがいまひとつやる気がでない。もう、あのファイバーのチクチクがたまらなく嫌でしょうがない。あと一息だが躊躇している。 

 おそらく作業時間を4時間もかければファイバー作業は最終となるがいまひとつ段取りが始まらない。そのままでもセーリングは可能なのですがジブ・セールを追加取り付したのでいろいろ風力や波にあわせて間隔を調整し、一番ベストのセッティングを探すため何度か試運転をしてみたいのです。

 ジブセールは、UVカバー(ブルー)をミシンで縫った。一番肝心のセール・カーブもリーチとフットが調整出来るように太いテグスを入れた。それを閉め込んだり緩めたりすれば風力にあわせて風をつかんだり逃がしたり出来るはずだ。

 セールの収納はファーリング・システムとした。ジブ・セールの巻きとり方式です。定位置にすわったまま操作ができるのでいざとなれば風力に合わせて巻きとればいいのです。操作は簡単で展開するのに2~3秒ほどで完全に開く。収納時の巻きとりなどは、一瞬なのだ。

 完成したジブセールを取り付け試運転してみた。メイン無し、アウトリガー無しで出た。そこそこ風が有る。半熟バナナは、斜め後ろから風を受け始めると、ザーザー波音をたてて切っていく。真横から風を受けて走ってみた。するとヒールが強すぎてまともに走れなかった。沈の経験をこなしながら、セール・カーブの調整と練習をしなければ乗りこなすのは難しそうだ。ファーリングの作動はスムーズであった。これは嬉しかった。(ファーリング・システムのドラムはディンギー・NACRAの予備を使用しているので当たり前かもしれない)

 しかし、まだアウトリガーや、ジブ・セール、メイン・セールを取り付け、フル・セールでは走ったことがない。ジブ・セールを追加したので以前より風上に上ると思われる。しかし、欠点もある。シート類が複雑で操作が難しい。突風が吹くと瞬間的に対応できないと思う。いままで何度かメインとアウトリガーで試運転してきたがまともに走ったことがないのです。必ず完沈をしていた。ひも類が何本も煩雑にあるので気を付けなければならない。特にメイン・シートは、追い風の時ブームを出してやる為にかなりの長さを確保している。よって足元はひもだらけなのだ。セーリング中には足首に絡みついている状態なのです。それを整理しながら走るので忙しくてしょうがない。

 そんな、かしましい艇でルアー・フィッシングなんて出来るだろうか。まちがって自分を引っかけるかもしれないな。十分自信が付いてから竿をだそうかな。となるといつごろルアー・フィッシングなるものが出来るのだ。いつなのだ。・・・・・・・

 そんなの待てない。もういいかげんに改造作業や、ゼロからアイデア考え考えして制作するのも飽きてきた。あと一息だかここからがやる気が付いてこない。しばらくほっておくことにする。制作意欲が再び出てくるまで休憩する。購入して2年半、その間改造して1年余り、ルアーで一匹も魚を釣っていない。もちろん竿は振った。魚型のルアーも落としたし、何度も竿先を上下させたが・・・・・・・・・・つれない。

 無意識にシングル用カヤックをウエブで検索し始めていた。今現在では、半熟バナナは沖に出せない。さかなを釣るためには出来るだけ沖に出るか、または工業地帯から遠いエリヤに行かなければ無理かもしれない。・・・・・それには半熟バナナを早く仕上げるか手っ取り早くシングル艇を手に入れるしかない。・・・・・・・・・・・・・・・後者を選んでいた。

 艇を購入決定するには条件があった。まず大事なのは一人でカートップ出来ること。出来るだけ軽いこと。アウト・リーフにも出せること。風に強いこと。直進性があり長距離でも体力を使わないこと。出来れば収納量が多いこと。出来れば竿立てが多いこと。出来れば価格が安いこと。以上の条件を満たすシット・オン・カヤック。・・・そんなもんあるかいな。・・・ありました。ございました。

 

 マリブカヤックス X-13 これに決めた。いろいろ検索したがこれに決めた。しかもオプションのX-WINGはサービスだそうだ。即注文した。これは嬉しい。そのWINGに魚探を取り付けようかな。となると魚探を検索しなければ。・・・いいのがあったので注文した。最近の魚探はすごくコンパクトに出来ておるな。昔サバニに乗せてもらいグルクン釣りなどを今帰仁の沖で何度もしたことがあるがそのサバニに取り付けられている魚探は、パソコンのモニター位でかくて、画面ではなく、巻紙が入っていた。そのロール紙に、うそ発見機のような感じでインク針で海底や魚をギザギザと表していた。当時としては最先端だったと思う。センサーもでかかった。横付けだったので舵とりはコツがいっただろう。

 たのしみだ。マリブカヤックス X-13 呼び名も良いし、何となく早そうじゃないですか。「 カリブのパイレーツ13 」とあだ名を付けよう。・・・ しばらくして、配送業者から荷が届いたので倉庫まで引き取りに来いと連絡があった。さっそく息子と向かった。倉庫での書類関係の手続きももどかしく、艇の保管されている場所へ車を入れた。薄暗いそこには、真っ黒な毛布のようなもので包まれ梱包された細長いものが、背筋のポーズでエビゾリ、コンクリートの床で待っていた。

 さっそくカートップしそのまま南部の奥武島へ向かった。海岸に着き荷を下ろし、その場で梱包を解いた。艇のカラーはイエローだ。目立つぞ~これは。ラダーシステムに多少とまどいながら艤装を済ませてさっそく息子が試乗した。ラダーの扱いも簡単のようだな。直進性も良さそうな走りだ。実際に見るのは初めてなので良く観察した。今度は自分が試乗してみた。おっとバランスに気を付けなければいけない。半熟バナナより細いので安定感は少し落ちるな。パドリングとラダー操作をしてみる。パドリングは軽くて申し分ない。ラダー操作は慣れるまで追い波や崩れ波の場合上げておいた方が良さそうだ。熟練度が必要な感じがした。

 これでカヤックは2艇目だがしょうがない。ルアー・フッシングをやりたくて始めたことだ。カヤックは海に浮かべてなんぼのものなのだ。孟母三遷と諺があるが猛父二遷、、、とでもいうのでしょうか。

 こうなると早く釣りに行きたい。しかし、3月はニンガチカジマーイだ。釣りがしたいエリア、風裏が探せない。なかなか艇をカートップすることが出来ない。X-WINGも取り付けたし、魚探も設置した。ラダーもカッチン、カッチンさせて上下作動をさせてみたりしていたが出艇のチャンスが来た。ある日の日曜日、風が北よりに安定したので息子の仲間と羽地内海に向かった。現地に着いたが、風は強い、とてもじゃないが風裏とはいえない。もっと山が高くないと風裏にはならないかもしれない。ブランケットは地形の高さの4~5倍と、むかし、ものの本で読んだことがあるが、当日のブランケットはせいぜい1.5倍位だった。もしかすると、風力と、ある程度以上の地形の高さがある場合の計算法かも知れない。

 基本は、危険をおかしてはならないなのだ。それでは、ということで内海の島に渡り、岸釣りをすることになった。艇を下ろし艤装するがワクワクしている。風が強いが楽しい。魚探を作動させる。・・・???わからん操作が出来ない。マニュアルを二度見してきたはずだが画面の切り替えが難しい。パドリングをストップしてモニターをピコピコ押していると艇があらぬほうへ流される。

 めんどくさい、今日は操作やめじゃ。センサー上げ、電源OFF。しかしまあ~なんと、魚探購入して実戦10分でギブアップ。・・・・・・どーみても水深1.5メートル以下のはずだが6~7メートルと出る。ときどきパドルが砂をすくったが同じだった。これはマニュアル熟読し直しだな。

 息子や仲間達は強風のコンディションでもキスやチンを上げていた。自分も負けじとルアーで攻めた。しかし、引っかかるのはアーサだけだった。風に乗せてかなり飛ばして竿を振ったがかかってくるのはアーサであった。魚が釣れない。一匹も引っかからなかった。しかも帰りのパドリングは正面からの風に苦労した。・・・初のマリブカヤック・x13のルアーフィッシングは天侯もつれなかった。

 初めて釣りをしたのは5~6才のころだ。当時那覇市の三原に住んでいた。南側に4キロほど行くと国場川が東から西へ流れ、川の向こう岸は豊見城村であった。その国場川に橋が架けられていた。現在はコンクリートの立派なやつがかかっているが当時は鉄橋であった。なんでも日本軍が石橋を爆破したので米軍が鉄骨でかけ直したらしい。その橋の名称は真玉橋だ。その鉄骨の橋が突貫工事的でとても印象に残っている。・・たしか真玉橋幽霊という怖い話もあったはずだ。

 その真玉橋へ男兄弟に連れられ橋の上から釣りをさせられた。一家の貴重なタンパク源の調達である。竿はチンブク(竹)餌は那覇市の前島にあるミートジーのどぶ川で掘り返してきた赤ミミズ、ウキはぜいたく品なので使った覚えがない。釣れる魚は、テレピアだ。せいぜい5センチ位のが入れ食いした。大きめのビクがたちまちいっぱいになるほど釣れた覚えがある。釣りに飽きると橋の真ん中に竿を放り出しその辺ぶらぶらしていた。

 そのころの真玉橋は、たしか1車線だったと記憶している。ときどき車が通過してくるのでその時だけ竿を片づければよかった。車はアメリカ製のごっついフォード乗用車だったと思う。当時アメリカ製しか走っていなかったような気がする。それにしても昔は、世の中も釣りものんびりとしたものだった。古き良き時代だったな~。・・・・現在の真玉橋もよく通過するが、もう過去の面影はない。周りの景色も全く違う世界だ。思い出に浸ることすら出来ないくらいの別の世界に成り下がっている。

 そんな過去の話は置いといて、このあいだの羽地内海での釣りが不燃焼だったので今度は一人で北部の幸喜ビーチから出艇した。その内容を仲間のトウリョウにメールをしたらこう帰って来た。・・・・・・・

    「お疲れ様です。

福岡出張はいつからでっすか?
この間の日曜日、羽地内海は突風が吹きまくり釣りにはならず、島に渡りルアーを投げアタックしたが釣れなかった。他の奴らはキスやらチヌなど適当に釣れていたが自分は一匹も釣れなかった。
 何となく不燃焼ぎみなので後日、幸喜ビーチから出艇し60メーターラインを探ってみると上層に魚探の反応がいっぱい。しかし、釣れない。なんとなく沖を見てみるとクジラのブローが見えた。これでは魚は釣れないはずだ。
 
 そこで、急きょホエール・ウォッチングに切り替え鯨のいるあたりにカヤックを向けた。位置的には名護湾の中央あたり水深は60メートル。潮を吹く音も聞こえるし。ときどき胸ビレを上げて「 こっち、こっち」 と、さそってくる。すこし怖かったがカヤックを向けた。

そうこうしているうちに、名護のビーチに着いたので茂みにマーキングした後
再びウォッチングを再開させながら幸喜ビーチに向かったが、鯨は遥か彼方の沖合いで「 こっち、こっち 」しているのであきらめて帰港した。
所要時間5時間位、カヤックに乗っていた。最大満潮からかなり干潮になっていた。
結局、その日も魚は釣れなかった。             BY オヤカタ」

    

お魚様は、宜野湾しか居ません。TVでは、釣れた場面しか放送していません。宜野湾沖には必ず居ます。明日は午前中仕事、午後からハーバー予定です。   BY トウリョウ」

自分の背中から、なにかがふと堕ちた。

隣の芝生は青く見えると言う。

ただ、風の向きに左右される。どうしても風裏をさがしてしまうのだ。

? 今年の計画。セーリングで宜野湾から読谷(残波)方面を探りながらプライベートビーチでキャンプで一泊、早朝帰港しながらフ ィッシング。いかがでしょうか。(車上荒らしの心配なし)       BYオヤカタ」

いいですね。まずは船のメンテをし、安全な航海をして釣った魚で一杯。至福の時間を求めて。

現在決まっている土・日予定は4/7・8は沖縄で仕事・4/17~22まで福岡出張は決定しています。 BY  トウリョウ」

 上記のように魚は つ れ な かった。名護湾にクジラが来るとは思わなかった。イルカが来るのは知っていたが、まさかクジラの親子がこんなにも近海に寄るとは思わなかった。おかげで魚は警戒してルアーを食わない。興味も示さない。以前、慶良間で釣りをしていると、いままで入れ食いしていたグルクンが急に食いし渋ったことがあった。底にへばりついて動かない。魚探には反応がいっぱいだが全然釣れない。原因はクジラだった。クジラが飛んだり跳ねたりすると食い渋った。

 たとえばの話、アフリカの草原で地リスを狩るため、忍び足でそっと静かに巣へ近寄り、いざ矢を打とうとすると、そこへ、像の親子がドス・ドス・ドスと周りを走り回ったり、パオーンパオーンと泣きわめいたら狩りになるはずがない。

 自分はクジラを見るよりルアーフィッシングがしたいのだ。クジラの潮吹きなんて面白くもない。おれの5時間をかえせ~。

つ れ な い 一日をどうしてくれる。・・・・・・

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