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最近なにを食っても味がわからない。辛い、甘いは、感じるが旨みがさっぱりわからない。そういえば、においがまったくしなくなった。今年の4月上旬から、香りや、臭いを感じなくなったような気がする。そのせいなのか何を食っても旨くない。

 好物の刺身を食っても、コンニャクにしょう油をつけたようでなんとも味気ない。原因をいろいろ考えてみたが思い当たることが無い。しいて原因を上げれば、風邪を引いたとき鼻の奥が痛くなり、カサブタのようなものができたので、口内炎用のベスパ軟膏薬を綿棒につけ幹部へ塗りたくると症状が軽くなったので続けていた。そのころから臭いが解からなくなっていたかもしれない。

 まだ臭いを感じていたころが、正確にわかる時期は覚えている。ある人物から、収穫したての大量の二ニンニク束を頂いたので大きめのビンに、ニンニクをぶち込み、そこに泡盛一升分を注ぎ込んだ。そのときのニンニクの臭いは強烈だった。数日ニンニク臭が手のひらから消えなかった。その時期は4月の初めごろだった。

 そこで、4月の中旬ニンニク酒の漬かり具合を確かめる。と言うのは言い訳で、晩酌用の泡盛が切れていたので、何か無いかと、台所の納戸をかき回すと有るではないですか、琥珀色のニンニク酒が、しかし、まだ漬けが足りないと言うか、早いというか、ニンニク特有の青さびが、実に浮いているが、かまわずビンを傾け、直接コップに注ぎ、酒のツマミにはまだ青い、生ニンニクを小皿に数個ころがした。

 強烈な臭いと、独特の味わいが口から鼻に抜けた。ツマミのニンニクをかじり、原酒をそのまま口に含んだ。飲むにつれ酔いがまわり、かじるにつれ強烈がきたが、お代わりを止められなかった。しだいに鼻がマヒしてニンニク臭がわからなくなっていた。・・・・結局その日は、ニンニク酒の半分を空けていた。

  そういえばその日から、嗅覚障害になっていた。その日の朝、家族から猛烈な苦情が出た。ニンニク臭くてかなわんとクレームが出たが自分は自覚がまったく無かった。そうか、あのニンニク酒の大量摂取が嗅覚障害の原因のひとつかも知れない。おそらく、あまりの臭さに、脳が防衛本能で嗅覚神経をカットしたにちがいない。

  7月上旬、素人判断で嗅覚障害と決め付けるのもなんだと、町の耳鼻科で診断してもらったが、「 あなた、もう少し早く、診察に来なければならない。症状が出て3ヶ月過ぎると嗅覚細胞の治療回復は難しい。」 とのこと。「 私、の病院嗅覚障害の検査備品等なし、よって、総合病院紹介する。そこで見てもらうことよろし 」 とさじを投げられ、紹介状とともに見捨てられた。

  紹介状を握り締め、総合病院の受付に行く、しばらくして名前を呼ばれ、診察椅子に座る。若すぎる女医さんがそっけなく診察を始める。鼻の奥に麻酔をかけられ、ファイバーカメラで鼻の奥をぐりぐりされ涙する。 「 以上なし 」 その後、アリナミン検査と言う検査に入る。静脈にアリナミンを注射して、何か香りを感じたら合図しろ言われたが何も感じないので合図しなかった。

 考えてみると鼻の奥に麻酔をかけた直後、何か臭いを感じたら合図しろと言われてもなあ~。ま、そんな段取りの検査項目なのだろう。

 しかし、困った。臭いが解からないと言うのはつらい、それに加え味覚も鈍感となっては日常生活に張りがない。

 人の5感は聴覚、視覚、嗅覚、味覚、触覚です。耳鼻咽喉科ではそのうち、聴覚、嗅覚、味覚を担当しています。特に、嗅覚・味覚は人の生活の質の向上に役立っています。と専門医のH/Pにあった。

 自分は、生活の質の向上に必要な5感覚の内2感覚に欠陥をおってしまったらしい。

 以前は、頻繁にアウト・ドア料理や男の料理をインドアで楽しんでいた。料理の腕は、自分で言うのもなんだが、うまかった。ダッジ・オーブン料理、鍵手でふたを開ける瞬間の肉の蒸した蒸気と香り、また、ビールの香りが鼻腔を抜ける瞬間。・・・・もう無い。もう二度と感じられない。

 最近、あるひとつの臭いだけ感じるようになっている。表現が難しいですが例えると、「 ニンニク酒を強火で焦がしたような臭い 」 が鼻腔で感じる。あらゆる香りが、ひとつの臭いとしてしか解からない。色に例えると、暗いグレー色なのです。それが濃いか薄いかの違いで、多色では無く一色なのです。・・光で例えると薄暗いか、薄明るいかのなんともあじけない単調な違い。・・・・ミソもクソも同じ臭いは・・・つらい。

 現在、治療薬はビタミンB12を服用している。それはかかり付けの内科の先生に相談して処方してもらっている。本来なら耳鼻科で処方してもらうが、たいした治療せずに、さじを投げるところはこっちから願い下げだ。

  そのビタミンB12を長期間続けて様子を見るしかない。それに、最近、ストレスのせいなのか免疫力が落ちたのか帯状疱疹が右腕に出て、とても辛かった。その治療にもB12は有効とのこと。あせらず行くしかない。話は、変わるが、この間、友人が円形脱毛症になっていた。彼も、ストレス性で抵抗力が落ちているかもしれない。自分の場合の頭は、円形脱毛症が互いに繋ぎ合い、全形脱毛症となって落ち着いている。B12を服用しているので直るかも知れない。

 追伸、あれ以来、ニンニク酒と生ニンニクは、体が一切受け付けなくなっている。

嗅覚障害
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