"> 沖縄県/手作り太陽熱温水器

 朝 顔を洗おうと蛇口をひねると、熱い水が噴出してくる。普通の水用ガランのはずだが熱い水だ。うちの建物は、プレハブであり、水道配管はすべて、外部配管になっている。それが 朝日に暖められ、のこのこ起きだしてきた顔に,熱いお湯がかかることになっている。

起き抜けにビシッっと冷たい、さわやかな冷水なら目も覚めるが、間違ってお湯のガランをひねってしまったかと思うほどの熱さに 今日も暑い一日になるのだろうなあ~、と うんざりしたりする。うんざりしながらもひらめいた。この太陽熱を利用して温水シャワーを作れないかと。たかだか数メートルの水道配管の水量でも、十分顔を洗うことができるなら 単純に考えても配管を伸ばせばそれなりの温水ができることになる。

こうなるとじっとはしていられない。この計画を、我が家のヤマノカミに、稟議書を提出し、ある程度の金額の決済を得た。それで、やる気は高まった。いろいろ効率よく設計し、予算を抑え、単独作業が可能なプランを考えた。とにかく、いろいろ考えた。寝ながら考えた。まず、パイプなどを設置する場所は、屋根にする。西日が当たる側面も考えたが、作業がめんどくさいので止めた。屋根ならポンと置いて固定すれば台風でもOKとなる。

次に、水道水を貯めるタンクと太陽熱交換をさせる重要な容器(パイプ類)を或る程度、選択し、設計図を書いて見た。それを、頭にイメージしながら材料を購入しに行った。

しかし、あれが足りない、これが足りないと、しょっちゅうDIYセンターに材料を買いに行くので、自然に駐車場所が決まっていった。日に何度も部品を買いに行くので、自分好みの場所が自然に決まっていた。それほど頻繁に出向いていた。そうこうして、大体の資材や部品を買いそろえ。屋根に運び上げ、取り付けにかかります

我が家は、豊見城の高台にあるので、屋根に上がると見晴らしが良い。多少、近くの建物に邪魔をされているが、太平洋に浮かぶ、久高島が山間に、かすんで見える。糸満の海も、建物の間に光ってみえるし、西海岸のチービシが浮かぶ水平線は、那覇市内のビル郡より高く広がっている。

 そんな、風景を見ながら、作業に入る。基本的に、水は高いところから、低いとこに流れる。そこで 容量1.5トンのステン・タンクを購入して、屋根の勾配の一番高い場所に設置した。

そのタンクから太陽熱温水器までの水道パイプは、ポリ管製の20ミリパイプを一巻き、購入してきた。かなりの長さがあり、硬く、重かったので屋根にあげる時は苦労したが、なんとか引き上げた。 

それから、一番重要な太陽熱温水器となるパイプは、直径120ミリのエンビ・パイプ1.5メートルを5本購入し、フタを取り付け、横並びに配置し、水の流れは直列配管とした。そのシステムは少し凝っていて、水が温まると勾配を利用して上部のパイプに温水が自然に集まるように配管設置した。ナントカと熱い水は上に上にとあがりたがるらしい。

しかし、この太陽熱温水器パイプの容量では4人家族には、水量が足りない。特にオンナどもの水の使用量と、シャワーにかける時間は尋常じゃない。何をしているのだ、と思うくらい長い時間出てこない。ちなみに自分の行水は5分で終わる。

それでは、水容量が足りないのは分かっているので、余裕を持たせる為、さらに巨大なエンビ・パイプを準備した。パイプといゆうより大容器だ。直径が約320ミリ・長さ2メートルを、屋根の勾配に合わせて例の5連パイプの横に設置した。それも、ナントカは高いところに行きたがるを利用し、温水がたまる勾配の高い箇所に、最終温水取り出パイプを取り付けた。これだけの水の容量なら、いけると思う。

その温水を、以前から使用している石油ボイラーの給水側に取り付けたら、配管は完了となる。夏は太陽熱を利用し、太陽熱が弱くなり始めると。石油ボイラーで加熱をする。使用している者は、その変化を感じないはずだ。まるで 今流行りのハイブリッド・カーのようではないですか。これは良い。

 パイプの配管や接続作業は比較的簡単だ。大きめのカッター・ナイフと、パイプレンチ2本でことが足りる。パイプの切断は カッター・ナイフでサクっと切れるし、ジョイントは真鍮性の金具で締め付ければ接続が簡単済ませる。専門の知識がなくても、どんどん仕事が進む。しかし、ある程度配管作業もすましたら、かなりの長さの20ミリ・ポリ管があまってしまった。

これはまいった。細かいことが苦手で、アバウトに資材を購入したのがまずかった。一巻き購入は長すぎた。およそ2分の1の長さが余ったので、水道供給用1.5トン・ステン・タンクと5連太陽熱温水器パイプとの繋ぎとして、その残りの20ミリパイプを、屋根の上に、蛇のとぐろのように巻き収め固定した。

その、とぐろ・ポリ管パイプも黒色なのでかなりの太陽熱を吸収して温水にしてくれるはずだ。しかも、屋根の材質は、トタンなのでこれも熱変換に大いに作用する。

5連太陽熱温水器パイプには、ステンの網を張りその上にセメントを塗り固め、さらに、黒いペンキを塗って熱効率と保温を、良くしてやった。320ミリ大容量温水蓄用タンクも黒色とした。

これで、ようやく手作り太陽熱温水器製作作業は完成となった。試しに、なにはともあれ、風呂場に駆け込み、温水ガランをひねってみると、ただの水が出てきた。熱くない。ややぬるいだけだ。しばらくそのままにしておくと、だんだん熱いお湯が出てきた。

ボイラーの電源は入れていない。つまり、太陽熱だけの効果だ。すかさず、着ているものを脱ぎすて、シャワーを浴びてみたが、水は熱かった。お湯が熱い。水で薄めなければやけどをしそうだ。うれしいではありませんか。究極のエコロジイーなのですよ。ちなみに寒暖計で水温を計ってみると。42度だった。8月の中旬の真昼に、この温度だ。

 石油ボイラーで沸かしたお湯でも、そんなに熱くしてシャワーはしない。すこし、接着剤の臭いがするけど しばらくすれば抜けるはずだ。

休日は、風・動力のディンギー・ヨットでセーリングし。帰宅して、潮にまみれた体を太陽熱温水で洗い流してサッパリする。エコですがな。二酸化炭素削減でございます。

 制作費はいくらですか? それは、聞かないで下さい。まだ、計算をしておりません。ただ、領収書は、たくさん、いっぱい、いまだにかごの中で、ぐしゃぐしゃになり、まるまっております。・・・・・・・・できるだけ見て見ぬふりをしております。ご了承くださいまし。

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