HOMEへ
 ずいぶん久しぶりに燃料を 満タンにしたら妙にガソリン臭い 車両の下回りをチェックしてみると燃料がポタポタ滴り落ちているではありませんか。 下回りに配管されている、給油パイプやリターンパイプが塩害で腐食して、そこから ビシャビシャに漏れ落ちて地面に溜まりを作っていた。

 これまで漏れが気づかなかったのはチビチビと残量少なく、燃料補給していたからなのでしょう。おそらく 坂道や急停止時にはかなりの量が漏れていたにちがいありません。どうりで最近 燃費が悪くなっていたと思ったら原因はこれだったのか。

 早速 修理工場へもっていったが「危なかった。」 最近は 火の点いたタバコが道路のすみでコロコロころがっている時もあるので気がついてよかった。しかしこの車は、中古で購入してから5年ほどたっているが やたら水漏れだの、燃料漏れだの、液漏れ故障が多い。

 故障する時の場所とタイミングが悪すぎる。エンジンのヒートゲージが上がり始めるは、渋滞の交差点近くや 渋滞の上り坂車線とか 土砂降りの夕方であったりとかなり条件が悪い時が多い。

 

 エンジンの調子が悪くなり始めて、じたばたしている内に、エンジンストップ。セルモーターを回しても 力なく回転するだけだ。 後続車両の苛立ちがバックミラーで感じる。サイドミラーに写るのは、数台の後続車両がウィンカーを点滅させフロントタイヤを切り始めた。

 「焦る焦る。」、フルタイムの4輪駆動車は、若干ほかの車両より、重い。エンジンが止まると 人一人で押しての移動は大変つらいことになります。ハザードを点滅させ、車を降りて押す。 はやく車線から離脱させようとする。

 「駄目だ動かない」 動きが重いと思ったら あまりにハンドルを切りすぎて重くしていた。少しハンドルを戻したら動き始めた。全身に力を込めて押す。すると急に軽くなったと思ったら 後ろから青年が押してくれていた。いやー助かりました。「親切な心優しき青年よ その節は ありがとうございます」。

 真夏の真っ盛りの某日、申請書類の許可が降りる予定なので 某公共機関へ書類の引き取りの為、敷地内の駐車場へ車を入れた。かなり満杯状態だが 運良く一台分開いていたのでそこに バックで収めようと後進車庫入れにかかり チェンジレバーをRレンジにいれた。 体をひねり、後方確認をしながらアクセルを踏み込んだ。後続車もいたので少しあせりながら アクセルを踏み込んだ。

 

 すると、車がズンと前進した。

 レンジを確認するとRレンジ。もう一度アクセルを踏み込んでみたが やはりグンとまえに進んだ。

 「?????????」 「なんで?  なんで?」 「どうして? どうしてなの?」 

 焦りながら、レバーをニュートラルに入れ替え、アクセルを踏み込んでみた。

 グァっと、さらに前進して花壇の植栽に、フロントのヘッド・ライトをミシミシと押し付けた。

 「まいったぞ。どうやら、ミッショントラブルらしい。」

 とりあえずエンジンを切り、車をおりて押し、出船方式で空いている場所に収めたが「ほんとに、びっくりした」 その時も後続車の方が押してくれたので助かった。

 

 

 こんなことで時間を食っていては、お客様との待ち合わせ時間に間に合わない。動かぬ車をほって置き、いろいろ手配をして、お客様への書類の引渡し、納品を最優先終了した。再び現場に戻った。太陽は真上、夏の真っ盛り。Yシャツの袖をまくり。車の窓を全開に開け放ち、修理にかかった。

 ギヤ・シフトレバーのコンソールBOXを取り外そうとしたが、その前にレバーを順序良くばらしていかなければ、BOXが外れない構造のようだ。「しかし、暑い」滝のように汗が全身から吹き出てくる。作業がしやすいように、運転席のドアーは空けているので半開警告音が「ピコ~ン、 ピコ~ン、 ピコ~ン、 ピコ~ン、 ピコ~ン」暑いうえに 風も吹かなく むし暑い そのうえに ピコン、ピコンやかましいので 修理に集中ができない。 

 シフトレバーをばらしていたら、安全用のロックボタンがポンとはじけ飛んで、スプリングがビックリ箱のように飛び出してきた。「ええい。こうなったら、がしがし分解してやる」半ばやけになりバラした。いろいろな配線や なんやらを取り外してみたら、原因が解った。

 ギヤ・シフトレバーとミッションリンク・ワイヤーが外れていたのです。Dレンジに入ったまま、リンクのロックが外れていた為に、レバーをカチャカチャしても作動しなかったのです。メーターパネルのシフト表示は正常だが、ミッションは Dレンジのままでは、車は前進するしかない。

 よくよく、調べてみると、レバーとワイヤーをロックしていたはずのプラスチックの部品が 銀色に光るミッションの上に 黒っぽく砕け落ちていた。この箇所は、車検の完成検査、目視確認チェックも まず無理だ。

 

 何千回、何万回も稼働させる箇所にプラスチックの部品でロックさせる方式をとるなんて。ミッションが加熱してかなりの熱気にさらされる所にプラスチックだけで接続して終わりなんて。・・・・・・・・・・・プラスチックが熱気や材質の疲労で破損して、ギヤーが外れるとは思わないのだろうか。

 もしも、崖っぷちや、港の岸壁でこういったトラブルになってパニクッタらどうなったでしょう。以外にこのパターンの転落事故があったかもしれない。

 

 世界的に名を知られたメーカーなのに、考えられないではないか。たまに、車両のリコールといったことがあるが まさにこれではないのか。あまりに生産性を上げることに気を取られ 安全性をないがしろに・・・・・・・。

 

 首脳陣 「今月の目標は、生産性の向上。となります。社員一同 火の玉となり、頑張ってください。」

 

 営業部 「技術・開発部の皆さん。もう少し生産性の上がる、省力化の構造と部品を開発してもらいたい。」

 

 技術部 「どうしても、稼働接続部リンクは、プラスチックのみでは安全性に欠けます。ワイヤーの金具先端を
       ドリルで 穴をうがち その穴に割ピンを差込しっかりロックしなければ 耐久性と安全性は確保でき
       ません。省力化・合理化は重々承知しております。」

 

 仕入部 「そんなことをいまさら言われても、すでに、安価なプラスチック製の部品はお隣の大陸に発注済
       です。それとも 技術部がその 大量在庫の損失補填責任を取るのですかい。ええ~。」

 技術部 「なんだとー、貴様らは、技術・開発部の苦労が解らないのか。ばかもんめが。安全性と省力化は
       どうしても 安全性を優先するのんじゃ、ぼけ。大陸に部品を先走り発注しやがって、メタ○ド○ス
       が混入していたら どげんすっとか~。たらんぬ~。ふら~。げれんー。」

 仕入部 「ばかやろー、部品を食うやつがどこにいるか~、とっとろう。ふら~。」 

 首脳陣 「まあ、まあ、いろいろ互いの御意見は おありでしょうが、ここは、ひとつ、社員一丸となりこの問題
       を打開していきましょう。」

 総務部 「えー、建設的な意見も各部から出ましたので。販売懐疑をこのへんでお開きにします前に、
       偉大なる我社のスローガンを 皆さんで、声を大きく、ご唱和をお願い致します。」

      

      「原価は安く、粗利は高く。」   ハイ      「原価は安く~、粗利は高く~

      

      「安全性より、生産性と省力化」 ・・・      「安全性より~、生産性と省力化~」

     

      「嘱託社員、正社員の後始末」  ・・・     嘱託社員~、正社員の後始末~

      
      
      「良い子はトトロ。悪い子は、とっとろう」 ・・・  「良い子はトトロ~。悪い子は、とっとろう~
     
     

      「指圧の心は母心、押せば・・・・・・」  ・・・   「指圧の心は母心~、押せば~・・・・」

     

    

 総務部 「ご唱和ありがとうございました。」

 

 まさか、そんなことはあるはずも無く、メーカーは安全性を優先しておられるはずです。それでも、車両構造リコール件数も多いのは事実です。

 ミッショントラブルの原因が解ったので なんとか応急処置をし、自宅まで 帰りつかなくてはなりません。何か無いかとまわりを捜してみると、錆びた針金がありましたのでそれをシフト・レバーとミッション・ワイヤーとをくくりつけ、コンソールBOXは そのまままに、助手席にほうりなげ。問題のスプリングが弾けとんだ、部品をかき集め、シフト・レバーをなんとか組み立て、豊見城に南下した。その間、一切レバーに触れなかった。それでも帰れるのが解ったのは、発見だった。

 自宅に帰り、早速、ワイヤーの金具に細い穴を電気ドリルで開け、ステンのワッシャー、と、割ピンを差込み完全に確実にロックした。おそらく 二度と ここだけは、外れることはないだろう。もう作動不良にはならないと思う。

 コンソールBOXも 元に取り付け試運転を実施する。まずは、Pレンジ・OK・・ Rレンジ・OK・・・・・・
すべてのレンジにシフト・レバーが スコスコ入る。シフトのタッチも良い。

 

 Dレンジにギヤを入れ、サイドブレーキをおろし。アクセルを踏み込む。

「グァー」と急発進した。

「おろいた。」・・・・

「あ そうか、良いんだ。Dレンジだから前進して正常なんだ。それでいいのだ。正常なのだ。?・・・・」


             

 

☆ 省力化
もどる